1.無料プログラミングスクールはムダ?
この記事は真剣にIT企業への転職、就職を考えいてプログラミングスクールの受講を検討されている人向けに書きました。ぜひ最後までお付き合いください。
以前、筆者はプログラミングをやりたくて、テックキャンプのイナズマコース(一週間の短期集中コース)を受講経験があります。この記事はその時の情報を基礎にしてプログラマーになる方法と以前から気になっていた無料プログラミングスクールについて解説します。
テックキャンプのイナズマコース(一週間の短期集中コース)の受講記事のリンクを下に貼っておきますので、あわせてお読みください。
【プログラミングスクールとは?】マコなり社長経営のテックキャンプ・イナズマコース受講体験記
2.IT企業に就職、転職する方法
はじめにIT企業に就職してプログラマーになる3つのパターンを考察しました。(確率は相対比較になります)
1)大学新卒採用でIT企業に就職する場合
ITエンジニアになれる確率:★★★
入社時にはプログラムに詳しくなくても社内教育で研修を受講でき、プログラミング初心者でも仕事を通して段階的にスキルを磨き経験を積んでいくことができ、開発プログラマーになりやすい方法です。
またプログラム開発部門以外に配属された場合でも、上司に希望を出してプログラム開発部門への異動にも対応できます。他社への転職よりも自社内の異動は安心感は大きいです。
2)新卒採用後、20代でIT企業に転職する場合
ITエンジニアになれる確率:★★
20代は希望する会社への転職、そして希望する部署へ配属される可能性は高くなります。
中途採用の場合、その会社ではなくその会社で特定の部門で人を募集しているためです。ただし若いとは言え、ある程度スキルのある人を採用したいので、星はひとつ減らしました。
3)新卒採用後、30代以降にIT企業に転職する場合
ITエンジニアになれる確率:★
比較的年齢高めの方の転職の場合、 ITの業務に関わっていた実務経験や実績を求められます。研修や教育なしでバリバリ働いてくれる人、すなわち即戦力という人を雇うために人を求めています。
前職でプログラミング以外の仕事をしている方はかなり不利になります。また前職でそれなりに年収を上げてきている場合、畑違いの職種への転職によって、年収が下がってしまう可能性があるので慎重さが必要です。
4)全くプログラミングと縁のない職種から転職する場合
現在就いている仕事の年収が低く将来の昇給も期待できない、プラグラマーになることによって年収が上がるのでかなり本気でプログラマーになりたいという場合です。
プログラマーとしての実務経験がない、あるいは独学でプラグラミングを学習しているだけという人の場合、採用する企業側もその人の価値を判断しずらいです。この場合は就職先の会社をあっせんしているプログラミングスクールや職業訓練校を受講する手があります。
スクールにせよ訓練校にせよ、一定の受講期間と勉強時間、そしてなにより就職するという前提があるわけですから、絶対にプログラマーとして会社に就職するという心がまえが必要です。
スクールにはテックキャンプなどの授業料があるところと、授業料がかからない無料スクールと呼ばれるところがあります。絶対にプログラマーになって就職したいけど、今はまとまった受講料が出せないという人には無料スクールの選択肢があります。
無料スクールでひとつ頭に入れておいて欲しいことは「無料」という意味です。実際には「無料」というより受講生は授業料を免除されているということです。スクールの運営費を受講生の代わりにスクールと提携しているプログラマーを募集している会社があなたの代わりに払っていると考えてください。なので中途半端な気持ちでの受講はよくないです。相談会や説明会できちんと話を聞いて納得した上で受講する心構えが必要です。
3.ITエンジニアを必要とする企業
1)大手IT企業
対象となる人は限られてきます。大学新卒、第二新卒(新卒で2、3年で転職)、キャリア転職(実務経験やキャリアを買われての転職)がメインになります。
2)非IT企業のシステム部門
製造業、小売りなど非IT系企業でもシステム部門を自前で抱えていて、プログラマーを募集しています。仕事は社外から買ってきたシステムを自社内でカスタマイズや自社内でのシステム開発です。IT企業への就職がむずかしい場合、安定した非IT企業はけっこう狙い目です。安定を求めるなら大手の非IT企業のシステム部門も選択肢に入ります。
3)大手IT企業の下請けIT企業
実は大手IT企業と言えでも自社だけで仕事は行わず、下請けのIT企業に仕事を発注しています。大手IT企業だけがITの仕事をしているわけではありません。
ただ大手IT企業に比べて給与水準は低くなります。たとえば官公庁が大手IT企業に100万円の仕事を注文します。大手IT企業は人手が足りず下請けIT企業に仕事を出します。この時100万円を払うと大手IT企業としては儲かりませんから、下請け企業には例えば70万円などで発注します。大手IT企業は管理費だけでで30万円の儲け、下請け企業は100万円でする作業を70万円で請け負うわけですから大手に比べて給与は減ってしまいます。
4)ITベンチャー企業
創業社長の手腕次第ですから就職に安定を求める人ひは向いていません。自信があって作りたいものが明確な人に人気があります。
安定はないですが、会社が成長した時に重要なポストにつけたり、株式上場で恩恵(ストックオプション制度)が得られた時には最初の苦労は数倍になって報われる醍醐味があります。
5)プログラミングスクール
授業の進行、受講生の質問への回答、カリキュラムの見直しは講師の仕事ですからプログラミング経験者である必要があります。スクールの卒業生が更に勉強してフリーランスを目指すために講師になるという話も実際に聞きました。
4.新卒採用で企業に就職したITエンジニアの将来
ITエンジニアとは言えども企業に所属するサラリーマンですからキャリアを作っていく必要があります。つまり定年までずっとプログラㇺを書いてればいいということはありません。
20歳代【平社員】開発部門やシステム部門でITエンジニア
特に前半は経験、スキル、責任、人脈も無いのでひたすら「作業」に没頭。
30歳代【係長】部下がついてより広い業務もこなす
経験、スキル、人脈作りも出来てきて部下が後輩ができ責任も出てくる年代です。プログラミングよりも会社のしくみや管理業務も学んでいって管理職を目指す時期です。実はここで「技術命」にならないようにすることが大切で、年収を上げたいなら管理職を目指す必要があります。
40歳代【課長】管理職になってもっぱら計画立案と管理業務
サラリーマンとしての結果が出ている年代です。50歳代で部長や役員を目指せる人、課長のままの人、係長や主任としての実務を続ける人。プログラムと関係のない部門への異動もあります。またプログラミングを続けるにせよサラリーマン人生の後半戦は体力勝負ができない年齢になってきます。
5.自らのエンジニア適性を見極める
まずは自分がプログラミングに向くのか把握することが大切です。 興味はあるけど実は向いていないでは仕事が苦痛になってきます。
プログラマーが向かないと後でわかっても後の祭りです。
見きわめにはProgate(プロゲート)などの無料インターネットサービスを利用してみると良いです。
また有料の短期集中講座を開設しているスクールもあるので、お金を使っても良いので適性を短期で見きわめたい、他の受講生や講師と直接話しがしてみたいという方は検討してみてください。
私が受講したテックキャンプのイナズマコース(一週間の短期集中コース)受講記事のリンクを下に貼っておきますので、あわせてお読みください。
【プログラミングスクールとは?】マコなり社長経営のテックキャンプ・イナズマコース受講体験記
ITエンジニアに向いている人
Progate(プロゲート)などを受講してプログラミングがサクサク受講完了できた人
転職により年収が上がる人、プログラマーに将来性を感じ、やりたいことがある人
残念ながらプログラマーに向かない人
Progateの最初の方でプログラミングを苦痛に思った人、続けることができなかった人
転職により年収が下がる人(例えば大手企業から中小のIT企業へ)
私は「テックキャンプ」の「イナズマコース」を受けましたが、向かない!という結論でした!正直、早くあきらめられてラッキーでした。
6.無料プログラミングスクール利用に向いている人
まず無料のしくみを理解しよう
無料スクールのホームページにも書いてありますが、受講料金を無料にできるしくみがあります。
スクールを運営しているのは民間の会社ですから、会社を維持するにはお金がかかります。教材を作ったり、講師を雇うにはお金が必要です。
通常であれば受講生から受講料をもらうわけですが、無料スクールは受講生から授業料をもらう代わりに卒業する受講生を採用したいという企業からお金を出してもらいます。
つまり受講生が途中で受講を止めて卒業しないと、このしくみが崩れてしまいます。そのあため受講を途中でやめたりすると受講料が発生してしまいます。
無料スクールの利用に向いている人チェックリスト
スキルをきちんと身につけるぞ!という高い学習意欲がある。
上に書いたように無料スクールでも条件によっては授業料が発生することがあります。スクールのホームページできちんと条件を確認しておく必要があります。
必ず就職するという明確な意志がある。
スクールのホームページでどんな企業が紹介されるかきちんと確認しておく必要があります。
募集年齢内の人
提携企業に採用条件があるので受講生に上限年齢を設けていたりします(一般に若い人ほど柔軟性もあり、長く働いてくれる可能性が高いので企業も採用したい)。無料スクールのホームページできちんと募集年齢条件を確認しておく必要があります。
転職サイトなどで採用ハードルが高いけどどうしてもプログラマーになりたいという人
転職サイトなどで採用ハードルが高く、応募しても受かりそうもない。でもどうしてもITエンジニアになりたいという人は無料プログラミングスクールに相談してみると良いでしょう。
7. 最後に
無料スクールでも無料のコースと有料のコースがありますので、無料後に有料コースへ進んでより高いスキルを身につけるという選択肢もあります。
この記事やリンク企業のホームページを見て、プログラミングスクールを気になった人は一度スクールに電話やメールで相談してみてください。さらに興味が湧いたら無料相談に申し込むという流れですね。
では、また次の記事でお会いしましょう!
8.リンク
テックキャンプ教養コース:マコなり社長テックキャンプ・イナズマコース受講体験記
【プログラミングスクール】テックキャンプ・イナズマコース受講体験記
テックキャンプ教養コース:
<テックキャンプ・リンク>
テックキャンプブログ:
<テックキャンプブログ・リンク>
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