メンタルタフネス

【ブラック企業脱出】やばいブラック企業でうつ病にならないために大事なこと

1. ブラック企業に入らない、逃げる

さて日本にはブラック企業とホワイト企業があります。
自分の身を守るにはブラック企業に入らない、入ってしまったら逃げるがあります。
ここで一つ注意したいのは、同じ会社の中にブラック職場とホワイト職場があることです。ブラック企業に入ってしまったと思ったら実は他の部署はホワイトだったということもあります。その逆にホワイト企業に入ったと思ったら配属先がブラック職場だったと言うことも。つまり部署異動も一つの手になります。

ブラック企業かどうかはネットで会社名の横にマイナスのキーワード(不祥事、パワハラ、不正会計、粉飾、過労死、労災)を入れて検索すれば、勤務先の正体というものがわかるでしょう。

さてこれらのネガティブ検索とは別に隠しきれない企業風土というものがあります。それはやたらと社員をがんばらせることです。例えば「歯を食いしばってがんばる」「残業で遅くまで仕事しているから評価する」などです。あるいは「仕事とは苦しいもの」「仕事とは人の嫌がることをやるから尊い」という考え方が見え隠れしている場合もあります。まるで苦しいこと、嫌なことをやることの対価が給料とでも言わんばかりの職場です。またあなたをブラック企業に留まらせるために、「ここで通用しない人間はどこに行っても通用しない」と言ってきます。ここまで来ると一種の洗脳です。つまりブラック企業は必死に働く社員を留めておくためにあの手この手を使うわけです。

2. いやなことからは逃げるが勝ち

私たちはがんばることは偉いこと、途中で投げ出すことはいけないことと子供の時から教わってきましたが、ものごとには必ず限度というものがあります限度を超えたがんばりや不可能なことにひたすら取り組むことはいずれ心をこわす原因になります

こう言った度を超えた忍耐、我慢はむしろ管理側の都合の良い言葉くらいに思った方が良いでしょう。実はひたすらな忍耐、我慢が美徳という考えと真逆のことわざ、名言もありますので、苦しい時はむしろこう言った言葉で自分を正当化すると良いでしょう。ものごとには必ず光と陰があります。忍耐が必要であると同時に我慢しないことも必要なのです。

「三十六計逃げるに如かず」
どんな戦法よりも逃げることが最も良い策がある。

「石の上にも三年」
石の上に三年にてメドが立たなかったら次の石に行けくらいに思っておくと良いでしょう。我慢の期限を設けるのは素晴らしいアイデア、期限が無ければ無限地獄です。最近の時代の変化を考えると2年でも良いですね。

中国の古典「鬼谷子(きこくし と読みます)」ではきつい世の中を生きる知恵として、「危険な場所から遠ざかり安全な場所に身を置きムリをしない、ムリなものはどうこうしようと考えず、どうしようもないことからは逃げて隠れる。そしてどうにかなりそうになってきたら初めて策を考えれば良いと説いています。対策を立てられない状態でムリに対策を立てたり、がんばるからうつ状態になってしまうわけです

3. 面倒な相手からも逃げるが勝ち

あなたを非難したり説得しようとする人がいて、その時に道徳を説く人たちには注意してください。道徳心は人を動かすのに非常に便利な道具人にいやなことを押し付ける時や面倒くさいことをやってもらおうという時の最強兵器ですので、道徳心に負けて真に受けないようにしましょう。断った時に君に道徳心は無いのか?と言い返してくる人もいますが、道徳心は自分の心の中の問題です。他人に自分の道徳心を証明する必要はありませんし、他人に押し付けられる道理もありません

また私たちはいやなことを言ってくる人やしてくる相手につい短気になって戦ってしまうことがありますが、例え勝っても戦えば不幸になる可能性が高くなると考えた方が生きやすいようです。人との戦い方や争い方を学ぶよりも自分の軸を持ち、それを守ることが重要です。

さて、きらいな人から離れる場合には「お前ふざけるな!」と言う本音は隠し、建前の言葉と沈黙で無駄な言葉のやり取りを減らして行けば自然と疎遠になり距離ができるようになっていくはずです。面倒臭い相手もこの手で遠ざけることができるでしょう。
誰とでも仲良くしなさいは正に建前であり道徳心。前述の中国の古典では付き合う必要がない相手、自分と合わない、自分には手を負えない、自分には動かせない人、動かしてもしょうがない人とはムリに関わらなくて良いしています。
そもそも付き合える人間の数は大体決まっているように思います。箱に例えれば箱が一杯では新しく付き合いたくても付き合えない。自分の箱にしょうもない人を入れておくのはやめめておくのが無難です。

付き合う人を見極める。誰にでも良い顔をする必要はない、かと言って角を立てない。これが生きにくい現代社会の処世術です。

4. 戦わないが一番

また、私たちは人との戦い方を学ぶのではなく、日常生活をいかに強く生きるかの方が遥かに重要ではないでしょうか。自分の才能、能力、知恵を把握してから誰と相性が合うのか相手の能力などを考えてみる。まともに付き合える人間がいない環境からは遠ざかった方が無難です

異質な人、違和感を感じる人は避けて良い。逃げれる場所があればやり過ごすのが先、戦いは「窮鼠猫を噛む」で最後の最後、正当防衛だけです。

ここでまたことわざ
「上善水の如し」
イヤな相手には水のように無味無臭で対応することが一番ですね。

5. 予め決めておくことの強さ

こうなったらこうをする、選択を迫られた時はこれを選ぶ!と予め自分自身の判断を持っておくと悩まずに楽になることが多いです。やることを決めるだけでなく、やらないことを決めておくのも非常に重要かつ有効です。

予め決めておくとというのは「自分の軸を持つ」と言い換えても良いでしょう。更に言えば、自分の中にだけ軸を持ちその軸は自在に状況に応じて千変万化させることができると言うのが理想です。

またこの軸は客観ではなく、主観で考えることも重要です。他人や世間の軸(軸ですらないかも知れません)なのか、自分の本心を元にした軸なのか?あやまって他人や世間の考え方を軸にしてしまえば、他人の軸に振り回されて自分の本心からどんどん離れてしまいます

また選択肢がたくさんある場合には、予め優先順位をつけることも役に立ちます。子供の行事と休日出勤が重なった場合、家族と会社どちらが優先なのか?予め家族と決めておけば選択を迫られた場合、家族を迷いなく選べます。また日頃同僚や上司に家族優先を公言していれば周りも家族優先の人だから仕方ないと説得しやすくなります。

6. 生きにくい現代を生きるためのスキル

会社の仕事も大事ですが、今後のためにプラスアルファのスキルを磨くことも大切です。ここではセンスの要らないスキルを紹介します。

まずは英語を勉強しよう。
英語はセンス不要で習得できるスキルです。センスが必要であればアメリカは英語をしゃべれない人たちで溢れてしまいます。英語習得に必要なのは基本的には暗記する時間だけです。日本人が英語を話せないのは、勉強時間が圧倒的に足りてないだけなのです。まずは一定の勉強時間を2年程度確保できれば勝ちが見えると言っても過言ではありません。
英語はTOEICでスコア化され990点が満点です。800点、900点を取れれば会社内でも一目置かれる存在になれますし、転職にも有利になります。

次に投資をしよう。
投資と言ってもビットコイン、FX、デイトレではありません。これらはギャンブル、あるいは投機と言って投資とは全く異なります。具体的にはiDeCo(イデコ)や積立NISAと言った毎月定額でお金を積み立てていき、その貯まったお金を定年後の生活資金に活用していくことです(投資で利益を出すには長期間続けるしかないです)。
お金の不安を少しでも解消できますしお金のしくみを理解し知識が増えると自信にも繋がります

上の二つは時間のかかる行為です。時間をかけて知識やお金を貯めていくことはかけがえのない財産になります

最後に周りの助けを借りるスキル。
助けを借りることをいとわないと言う姿勢が大事です。最初は気兼ねして声をかけづらいかも知れませんが、勇気を出してお願いしてみると意外と快く助けてくれる人は多いのも事実です。万が一聞いてくれない人がいましたら付き合う必要のない人なので断捨離してしまいましょう。

7. 客観ではなく、主観で生きる

自分の本心を大事にしよう。
自分の心の中にある「好き」を大事にして残していく。「好きか嫌いかわからない」と言ったものも捨てる。心のエネルギーは有限であるからこそ「絞る」ことが大事になってきます。

何をしていれば自分の心が落ち着くのか?そしてそれを前提にして自分に何ができるのか?を知ること。ただし、ここで大事なのは周囲に合わせて適切な手段を選ぶ柔軟性を持つことです。ただただ周囲の迷惑にしかならない、あるいはそもそも自分の生活が成り立たないと言うのでは生きていると言えるでしょうか。

自分のなすべきことを自分で決めらる自足した精神状態は強いです。

8. うつ病にならないために必要なこと

物事には二面性があると理解しよう。
物に光が当たれば、光り輝いて暖かくなります。しかし同じ物の反対側は暗く陰になって冷えたままです。つまり同じものを見るにも陽があれば陰、陰があれば陽があると理解することが必要です。悪い面ばかり見てしまうと良い面に気づけません。悪いことがあったら、同じことの良い面も考えると良いでしょう

一つのことに集中しよう。
人の精神的なエネルギーも身体的なエネルギーも有限。エネルギーを注ぎ込むターゲットは絞り込む。そういう時の状態の方が人間は強いと言います。
では何に集中すべきなのか、それは自分の心に叶ったことが理想的です。何をしていれば心が落ち着くのかを観察し、それを前提に自分に何ができるのかを知ること。外部からの影響によって作られる意欲より自分の心の中から自然と沸き起こってくる内発的な意欲の方が強い。本心がベースにある人間こそが強いのです。
ただしここで大事なのは周囲の状況に合わせて適切な手段を選ぶ柔軟性を持つことです。
余計な邪魔さえしなければ、心は自然と落ち着き、考えが深くなる。つまり努力して必死に自分の心を集中しようとするよりは、集中を妨げる外部の余計な刺激を避ける方が良いです

計画通りいかないのは当たり前、凌げれば上等と柔軟に考えよう。
目標と計画を立てて実行するという従来のやり方は、一貫性に足を取られ自由な発想が抑圧されて動きが取れなくなる恐れがあります。まずは現実に起こったことを直視し、それに合わせて柔軟に対処する。予想外であろうが未知であろうが、それに対して変化することだけに気を集中することが大事です。

9. 参考文献:鬼谷子 中国謀術史上最強の策

「鬼谷子 中国謀術史上最強の策」 高橋健太郎著 草思社文庫

たまたま書店で目に留まったのが本書でした。名著「孫子の兵法」の遥かに一般人の実生活に役に立つと言う「鬼谷子」。正直文庫にしては値が張りますが、買って損はなかった、と言うか赤線と付箋替わりの折り込みだらけになってしまいました。こう言う本を渾身の著書というのでしょうね。
この記事に少しでもご興味が湧きましたら、ぜひ一読をお奨めいたします。
私の理解力の範囲でしか記事は書けませんでしたので、皆さんが必要とするところを読み取っていただきたいと思います。

鬼谷子:100%安全圏から、自分より強い者を言葉で動かす技術 Kindle版

10. 自信になるスキルを磨く:英語TOEIC受験

【英語勉強法】仕事にはTOEICの受験勉強がオススメ

<参考>アイキャッチ画像
いらすと屋「心を病む人のイラスト」