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【ひろゆき おすすめ本】「ひろゆきがおすすめする本を読んでみた」錯覚の科学

はじめに)ひろゆきおすすめ本です

本書はいろいろなところで紹介されている本です。実は前に一度読んだことがありまして、最近読んだ「無敵の思考」というひろゆきの本に紹介されていたため、あらためて読み直したところです。正直なところかなり読みにくい本です。

しかし、この本に書いてあることはこの時代において万人が知っておかないといけない内容だとあらためて痛感しました。

人はあらためて指摘されないと錯覚に気づきにくいものです。本書では様々な6つの錯覚について実験結果を元に解説しています。錯覚がどのようにして起こるのか、錯覚に陥らないようにするにはどのような錯覚があるのか予め理解していないといけません。以降の章ではごくごく簡単に本書で重要と思う箇所をご紹介していきます。これを読んでご興味を持たれた方はぜひ書籍で詳細な内容を読まれることをおすすめいたします。

【錯覚1】運転中のケータイ操作は自殺行為?

目では見えていたが、脳は見ていなかった。

私たちは、自分が一度に二つのことを確実にこなせると、無意識に思い込んでいますが、実際にはかなり違います。見えていたはずなのに認識できなかったということは頻繁に起きます。私たちは目の前の瞬間のごく一部しか認識していないのです。また、人は想定外のことは認識しないことがあります。「注意力の限界は人は自覚できない」「想定外に人間は弱いもの」ということは覚えておいて損はないでしょう。ですから運転中のケータイ操作は自殺行為になるのです。

【錯覚2】あなたの記憶は改ざんされている?

記憶に残るのは現実そのものではなく、手が加えられた現実

記録は他人によって改竄されますが、記憶は頭の中で勝手に改ざんされます
人は自分が予期するものを見ます。そして自分が予期するものを記憶する。つまり記憶に残るのは現実そのものではなく、手が加えられた現実なのです。
たとえ自分が正確に記憶しているつもりでも、私たちの記憶は例えどんな大事件でも歪みやすいのです。

【錯覚3】自信たっぷりの人に気をつけろ

人は自信ある態度に騙されやすい。

自分の実力ほど客観視できないものはないそうです。そしてその人が発散する自信は実は錯覚であることがあまりにも多いようです。
チャールズ・ダーウィン曰く「知恵者より愚者の方が、自信は強いものだ。」つまり未熟な者ほど自信過剰。また詐欺師は大抵、自信家。
自信を表に出さないまでも、人は自分に対する世間の評価は低すぎと考えているようです。
優秀な人がリーダーになるとは限らず、むしろ自信がある人がリーダーになりやすいそうです。そう考えると自信を持って話す相手に安心感を感じてしまいますが、この自信を持って話されていることは本当か?と、騙される前に一度は検証してみるべきでしょう。
医者の見極めで大事なことは、わからないことは素直にわからないと言う医者かどうか。
いずれにせよ、口や態度に示される人の自信はアテにならないということですね。

【錯覚4】株取引は情報が多い人ほど損をする?

私たちは自分たちの知識を過大評価しがちである。

専門家でも肝心な事がわかっていない事がしばしばある。専門用語を連発する人には用心が必要です。そんな人たちも実は理解していない事があります。おかしいと感じたら「なぜ?」を連発してみよう。
ちなみに株取引は情報が多いほど損をするという結果があります。
また自分をかえりみても自分の無知ほど無自覚なものはないのです。
自分たちの知識(特に物事の仕組みについて)は過大評価しがちなので、自分の知識の限界があることを自覚し、重要なことはあっさり決めてしまわず、一度立ち止まってじっくり考えた方が良いでしょう。

【錯覚5】なぜ事実より友人の話を信じてしまうのか

相関関係と因果関係は違う。

ここが今のご時勢で大事と感じるところです。
迷信が典型的な例になります。
人は単なる相関関係でしかないのに因果関係と混同してしまい勝ちですので意識しておく必要があります。
人の進化の過程で生き残るために、脳はパターンに過敏になっていますので、どうしても見えた物や現象に意味を見出そうとします。推理する力は比較的新しく手に入れた能力なので不完全なことが多いという説があります。つまり原因を推理することはできるが自分の都合の良いように原因を推理してしまうことがあります。成功する会社を調べて因果関係を見出そうとするビジネス記事がありますが、衰退した会社も調べてその相関関係を検証しないと本当の因果関係は掴めず、意味がないのです。
そしてデータは確実なのに、人は統計より実話に弱いという事があります統計データで実証されているにも関わらず、知り合いの話を信じやすいというのもある意味、生理的現象でしょう

【錯覚6】「自分は本気出してないだけ」は本当か?

自分には隠された能力が眠っていて、簡単な方法で解き放てるという思い込み。

古くはモーツァルトを聞けば脳が活性化する。あるいは脳トレをしてボケを防止できる。実は効果は迷信レベルと言えるものです。迷信はメディアと共に栄えます。売らんがためのこじつけであったりしますので注意が必要です。実際には脳を活性化させるためには肉体を鍛える事が一番効果があります
人は脳の10%しか使っていないというのもありましたが、MRIもない時代の学説ですので、きちんと自分で学説の起源を調べてみることも必要です

おまけ)ジャムは即決、マイホームは熟考

直感は信じられるのか?(直感という名のリスク)

判断で大事なのはどこで自分の直感を信じ、どこで直感に頼らずじっくり考えるべきかを心得るべき。例えばジャムの選定には熟考は向かないと言います。理由はシンプルに味の好き嫌いなので自分の好みの味を選べば良いだけだから。しかしマイホームやクルマなどの大きなお金が動く決断、人生の帰路の決断は譲って良いところ、譲れないところ、自分の気持ちの整理などじっくりと検討が必要なことがあるはずです。

【書籍紹介】

amazon.co.jp『錯覚の科学』

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